6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/26(日) 21:20:50.64 ID:V+OCAz3J0
悪魔「おい! 起きろ!」
突然走った、頬への衝撃。悪魔の仕業だ。
悪魔「へへっ。お楽しみはこれからだぜ?」
上に乗って、ペロリと舌なめずり。
闇夜に紅い瞳が怪しく光っている。
その眼で見下されると、ゾクゾクした。
悪魔「寝るわけねーだろ。夜行性だからな」
まあ、たしかに悪魔は夜行性かも知れない。
悪魔「狙い通り、天使の馬鹿はぐっすりだな」
左隣では天使の規則正しい寝息が聞こえる。
悪魔「さあ、オレ様を求めろ。叶えてやろう」
たぶん、望みは何でも叶えてくれるのだろう。
悪魔「その代わりに、魂を頂くけどな」
そんなに欲しいのなら、タダでやってもいい。
悪魔「だ、駄目だ! それは契約違反だ!」
慌てて拒否する悪魔。なんだからしくないな。
悪魔「だ、だって、一方的な享受は……」
紅い瞳を彷徨わせながら、悪魔は赤面して。
悪魔「……それは、愛だから、受け取れない」
どうやらこう見えて、意外と初心らしい。
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