7: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/08/25(土) 14:54:02.40 ID:e8YWyB1SO
田舎の停留所。周囲に建造物は無く、どこまでも自然の景色が広がっている。
バスが止まり部員たちが降りてくる。
夢野「新幹線からバスに乗り換えて更に徒歩で移動しなければならんのか…めんどい」
茶柱「歩けなくなったら言ってください。転子がおぶっていきますので!」
赤松「偶にはこういうのも悪くないよね。よーし、歩くぞー!」
東条「赤松さんは元気ね」
入間「行きはまだいいんだが、帰りの事を思うと今から気が重くてしょーがねー…」
春川「本当にこんな所に住んでるの?」
最原「うん。あそこの森を抜けると丘があって、その頂上に大きなお屋敷が建っているんだ。子供の頃に何度も行ったから間違いないよ」
最原「それにしても、昔はこの辺りに何軒か民家があったはずなんだけど…」
東条「過疎化の煽りかしら?」
夢野「時代の流れに逆らえなかったんじゃな」
真宮寺邸を目指す最原一行。森林を通り抜けた所で、スイカを売っている白銀と会う。
白銀「地味に美味しいスイカはいかがですかー」
最原「なんだかあんまり美味しくなさそうだね…」
赤松「最原くん、そういうこと言っちゃ駄目だってば」
アンジー「手土産はちゃんと用意してあるから、態々ここで買わなくてもいいって神様が言ってるよー」
入間「スイカなんてどうでもいいからさっさと行くぞ」
ひとり取り残される白銀。
白銀「やっぱりみんなお菓子の方が好きなのかな。スイカだって美味しいのに」
白銀はスイカを食べやすい大きさに切って頬張ると、赤松たちの遠い背中を見遣り含み笑いを浮かべる。
白銀「若い女の子があんなに来るなんて…彼、喜ぶだろうなぁ」
彼女が喋る度、その口の中に人間の目玉のような物が見え隠れする。
白銀「ふふふふふ」
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