4:名無しNIPPER
2018/08/18(土) 23:06:40.49 ID:2RZDLTGd0
貰いに行くべきか、我慢すべきか。
割とどうでもいいことで悩んでいる私の眼前に、綺麗にネイルのなされた手が伸びて来た。
「はい! これ、黒木さんの分だよー」
「はへ!? あ、あ」
顔を前に向けると満面の笑みで私の方を見ている加藤さんの顔があった。
箱の方を見ると既に中身は空になってしまっている。どうやら最後の一つをわざわざ私に残しておいてくれたらしい。
(なんなの!? この人ママなの!? それとも私の事好きなの!?)
聖人加藤さんの対応に思わず最近は鳴りを潜めていた勘違いが復活しそうになった。
「あ、あ、ありがとうございましゅ……」
「そんなに畏まらなくてもいいのに、ふふ」
どもりながらお礼を言うと加藤さんは楽しそうに笑い声を漏らした。女神かよ。
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