6:名無しNIPPER[saga sage]
2018/08/17(金) 23:36:29.00 ID:g3YtUtou0
「ライラ、どうしましたか?」
メイドさんの声にハッとしました。夕ご飯のデザートにアイスを食べているときのことでございます。
食べかけのバニラアイスはいつの間にかほとんど溶けていましたです。
「アイス、溶けていますよ? 晩御飯のときも口数が少なかったですし、何かありましたか?」
メイドさんがライラさんの顔を覗き込んでいました。
その優しい瞳がまっすぐに見られなくて、メイドさんのお腹に顔を埋めて抱きつきましたです。
メイドさんは何も言わずに優しく頭を撫でてくれました。
それからゆっくり、ゆっくりと今日のことをお話しました。
ライラさんが見たことのないような表情をしていたカエデさんのことでございます。
たどたどしくて、まとまりの無いお話でございました。
それでもメイドさんは急かすこともなく、ライラさんが話し終えるまで抱きしめてくれました。
それからメイドさんがゆっくりと口を開きましたです。
「それは、嫉妬ですね。ジェラシーです」
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