11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/17(金) 12:59:34.44 ID:P0z5mZ13O
「もう一度言っておきます。いつか、私が本当に大人になる時、その時まで待っていてください。」
こう言われたのは彼女の小学校の卒業式の日だったか。
あの時の彼女は真剣に、そう本当に真剣に俺の目を見てそう言ったんだ。
透き通った茶色の瞳、若干揺れ動いて潤んでいたな。
小学生らしくない大人びた子で、周りからもそう扱われていた彼女だったけど、俺は彼女の等身大を必死に探して付き合ってきたつもりだった。
でもあの目を見たときは彼女の成長速度に驚いてしまったよ。
俺は。あの時なんて言ったんだっけか。
誠実に、間違いのないように、多少の誤解も生まないように考えた言葉をかけたのは間違いないけど、忘れてしまったよ。
何年かけてもお前をトップアイドルにする。そう決めたことだけは伝えられたよな。
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