海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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30: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 15:13:20.15 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2198 07/24 11:28]

〜音ノ木坂中学校〜

サッシ越しに蝉の声が薄く聞こえる、クーラーの効いた教室で、ことりが後ろの自分のロッカーに物を仕舞う。

そして、ローファーが床とぶつかる音を鳴らしながら、自分の席へ戻ってきた。

海未はその姿を目で追っている。

校内での内靴はしっかりと指定されている訳ではないようだ。

ことり「…あの先生、きっとエイリアンだよね。何言ってるか全然分かんないもん」

ことりは座ってから辺りを見回したかと思うと、ヒソヒソとそう言った。

海未(外は快晴。明日から夏休みだからか、他の生徒たちもやる気が無いようですね)

海未たちはそれぞれ、教室の一番後ろの窓際の席とその隣に腰掛けている。

海未「あなたが授業を分かってないだけでしょう?教えてあげましょうか?」ハァ…

海未(この『夢』の中のことりは勉強ができないようですね。穂乃果みたいです)

ことり「別に海未ちゃんに教えてもらわなくてもできるもん!」プンプン

海未「でも、この前のテストも赤点だったらしいじゃないですか。このままだと夏休みは補習だらけになってしまいますよ?」

ことり「…それは嫌だ」

ことり「だってことりにも色々用事あるもん…」

ことり「海未ちゃんとだって遊びに行きたいし」ウワメヅカイ

海未「…!!///」ドキッ

海未「…教えてあげます。ここはこうで…」

夏休み直前の休み時間が進んでいく。



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