海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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180: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 17:36:31.64 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2199 08/15 18:24]

〜音ノ木坂学院:屋上〜

夕焼けの屋上には、親子が立っていた。

母の目は夕焼けのように、赤く染まっている。

娘の赤いマフラーは、屋上の強い風になびいていた。

ことり「…あなたは間違ってる!」

ことり母「…随分酷い言い様じゃない。私は願いを叶えようとしてるのよ?」

ことり「違う!」

ことり「お母さんは、皆が死ぬことなんて望まない!にこさんも、絵里さんも、家族の皆も、殺そうとしたりなんかしない!」

ことり母「確かにそうね。私の宿主はそんなこと望んではいないわ」

ことり母「しかし貴方たち人間にはつくづく呆れる。まぁ、それがいいところなんだけどね」

ことり母「…相応の願いには相応の犠牲が伴う。貴方たちだって口ではよく言うじゃない」

ことり母「私は願いを叶える能力よ?宿主の願いがあるから、能力である私は存在できる」

ことり母「私は自分が消えさえしなければ、他の事はどうでもいい」



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