海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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156: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 17:16:45.52 ID:L0ciGIt40
海未(真姫の母親も、夏に得体の知れない世界に飲み込まれている!)

海未(これなら真姫が『生き返って帰ってきた』ことになって、真姫が能力を持っている理由が証明できます)

海未(…しかし、それでは真姫の母親の目が赤いことが証明出来ません)

海未(…他にも聞いてみましょう)

海未「真姫とお母様は生まれた時から能力を持っていた、と考えていいんですか?」

まき「え?うん、そうだよ。ちっちゃい頃からお母さんに『使っちゃダメだよ』って言われてたけど」

海未(真姫と真姫の母親だけ、生まれた時から能力を持っている?希の話で能力の生まれ方には見当がついてきたというのに…)

海未「お母様がいるなら、お祖父様とお祖母様もいるはずです。何か知りませんか?」

まき「わたしは会ったことないよ。おじいちゃんは普通の人間だったから、おばあちゃんより早く死んじゃって、おばあちゃんは悲しんでどこかに行っちゃったんだって」

まき「その時のことは、お母さんも小さかったから、あんまり覚えてなかったみたい」

海未(祖母も何処かに行ってしまった…?自主的なものであるという事は、飲み込まれた訳ではない…?)

まき「それに、その本は日記みたいだよ。お母さんが毎日つけてたの。もともとおばあちゃんのものって言ってた」

海未「…!」

海未は目の前の深い紺色の『日記』を見た。

海未(…これを見れば、全てが解るという事ですか…?)

花陽「これって真姫ちゃんのみたいなものなんだし、先に真姫ちゃんが目を通した方がいいと思うんだけど…」

まき「別にいいよ。わたしは、皆の『辛いこと』がちょっとでも良くなるかも知れないなら、大丈夫」

海未「…解りました。では、拝見させて頂きます」

二人が海未の周りに集まる。

海未は、ゆっくりとその表紙を開いた。



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