54:名無しNIPPER[sage]
2018/08/16(木) 03:23:18.23 ID:1RkWeFQA0
イヴ「次のページは……わぁ、これも素敵な絵です!」
日菜「さっきと作風が違うね!」
千聖(イヴちゃんと日菜ちゃんの言葉を聞いて、私も再びスケッチブックへ視線を落とす)
千聖(今度の絵は先ほどとは違う趣向のようだった。風景画と聞いて最初に思い浮かべるような絵だった)
千聖(湖……いや、大きな池かしら。それがスケッチブックの下半分に描かれている)
千聖(そして真向かいには赤い小さな夕陽がこれから沈みゆこうかというところだった)
千聖(池の真ん中には一艘の小さなボートがポツンと描写されている)
千聖(全体的に暗めの色が使われているけど、空の色に使われている橙色と赤色が妙に映えて、温かみのある絵だった)
彩「あ、それは印象主義の絵で……公園の池を見ながら、『日の出』っていう絵を真似してみたんだ」
千聖「真似……出来るの?」
彩「え、うん。絵の描き真似くらいなら簡単でしょ?」
千聖「これを本当に簡単だ、って言えるのはごく一部の限られた人間だけだと思うけど……」
麻弥「これが本当の天才肌ってものなんでしょうか……」
彩「そ、そんな褒められるものじゃないよ。これは私のオリジナルじゃないわけだし……何かの、もしくは誰かの真似をしただけのレプリカだよ」
彩「もっと深い本当のことは」
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