120:名無しNIPPER[saga sage]
2018/08/19(日) 12:57:24.61 ID:L7rMXKsm0
薫「こころが感じる嫌なこと、つまらないこと。それを今、こころはみんなに振りまいてしまっているんだ」
薫「みんなにしたくないことを強いてしまっているんだ」
こころ「そうかしら?」
薫「ああ」
こころ「どうしてそうだと思うの?」
薫「私たちがハローハッピーワールドのメンバーだからさ」
こころ「それってどういうことかしら?」
薫「みんな、こころと別れたくないんだ」
こころ「お別れじゃないわ。会おうと思えば会えるもの」
薫「こころはそう思うんだろうね。けど、私たちはそう思わない。これはハッキリと断言できるよ」
こころ「どうしてかしら? 本当にみんなそう思っているのかしら? 本当のことはその人しか分からないじゃない?」
薫「そうだね。こころの言う通り、当人がどう思っているかは本人にしか分からないのかもしれない」
こころ「やっぱりそうよね!」
薫「ああ。では、こころ。どうして君は美咲の心を勝手に決めつけてしまうんだい?」
こころ「え?」
薫「確かに私が思っていることと美咲が思っていることは違うのかもしれない。だけど、こころが考えていることとだって違うかもしれないだろう?」
薫「それなのに、どうして『美咲はお腹が痛いだけかもしれない』なんて、決めつけてしまうんだい?」
こころ「…………」
薫「美咲がどう思っているのか、実際に聞いた訳じゃないだろう?」
こころ「ええ」
薫「それなら、もう1度みんなで話をしよう」
薫「ハローハッピーワールドの6人で……ミッシェルが来れるかは美咲に聞かないと分からないけれど、話をしよう」
薫(じゃないと、きっとみんな、悔いの残る別れになってしまうんだ)
薫(私たちの気持ちがこころに伝わるかは分からないけれど、何もしなければ何も変わらないんだ)
こころ「確かに、言われてみればそうね! 美咲の声、久しぶりに聞きたいわ!」
薫「そうだろう? だから、こころ。みんなで一緒に、幸せについて本気を出して考えてみよう」
……………………
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