棟方愛海「交錯公演　めざせポケモンマスター」-SS速報VIP

棟方愛海「交錯公演　めざせポケモンマスター」

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9:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:39:21.90 ID:FDaZik6E0
寝ているオタチを両腕で抱き締めながら、あたしは七海ちゃんの言葉を思い返していた。

「何をしたい、ねえ」

忍ちゃんはポケモンリーグのチャンピオンになりたい。

以下略 AAS

10:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:40:36.47 ID:FDaZik6E0
「……やばい」

目が覚めたら夜だった。

難しいことを考えながら日向ぼっこをしたせいか、すっかり寝過ごしてしまった。

以下略 AAS

11:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:41:41.20 ID:FDaZik6E0
これはぜひともモフらせてもらわなきゃ、と一歩近付いた次の瞬間。

逆にポチエナたちがあたしに向かって口を開けて飛びかかってきた。

「え！？な、何！？」

以下略 AAS

12:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:43:16.65 ID:FDaZik6E0
草の上を走り、木々の間を抜けて、あたしは山の中を逃げ回る。

しかしポチエナたちはしつこく追いかけ回してきて、諦める様子はない。

「どうしてあたしがこんな目に！……あ」

以下略 AAS

13:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:44:26.64 ID:FDaZik6E0
とはいえ、ここに留まっていても仕方がない。

「とにかく山を降りないと」

下山すれば、とりあえず町は見えてくる。

以下略 AAS

14:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:47:24.86 ID:FDaZik6E0
そこは不思議な洞窟だった。

入り口からまっすぐ掘り進んだような穴の先に、ぽっかりと広い空洞が広がっていた。

途中の道は真っ暗だったのに、道を進んだ先の空洞はむしろ逆で、ライトがいらないほどの明るさに満ちている。

以下略 AAS

15:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:50:41.65 ID:FDaZik6E0
……。

…………あれ？

身構えていた痛みが、一向に訪れる気配がない。

以下略 AAS

16:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:51:41.99 ID:FDaZik6E0
「がう！」「きゃうん！」

岩ポケモンを挟んで向こう、ポチエナたちの鳴き声が伝わってくる。

まだ襲撃は続いているらしい。

以下略 AAS

17:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:52:36.04 ID:FDaZik6E0
「きゃん！」

結果、一吠えしてからポチエナたちは岩ポケモンに怯えながら逃げていった。

助かった、という実感に全身の力が抜けそうになる。

以下略 AAS

18:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:54:24.33 ID:FDaZik6E0
翌日、あたしは今日も今日とて釣りをしている七海ちゃんとお喋りに興じていた。

「それで、帰ったらおばさんにお山禁止令を出されたんれすか？」

「うん。誕生日までにもし勝手に山に行ったら、来年の誕生日までポケモンはお預けだって」

以下略 AAS

19:名無しNIPPER[saga]
2018/08/13(月) 10:55:57.04 ID:FDaZik6E0
ポチエナたちが去った後、例の岩ポケモンは片腕であたしを抱き上げて、町が見える山の入り口付近まで運んでくれた。

正直なところ、新たな野生ポケモンからの襲撃を受けずに帰れるかはかなり不安だったので、おかげでとても助かった。

抱き上げられている間、あたしはバランスを取るために岩の体に触れていたけれど、予想通りその体はゴツゴツとして硬い感触をしていた。

以下略 AAS

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