【ガルパン】しほ「戦車道のセンスが無い娘二人」
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21: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 13:28:26.72 ID:P4DoKFs30
「今日の試合……狼狽えず、隊員たちを動揺させなかった。最後まで勝利を信じさせ全力を出させる……これは西住流の、いや戦車道で『勝てる』指揮官に必須な能力」
「私はガムシャラで、出来ていたのか……」
22: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 16:41:37.66 ID:P4DoKFs30
グシャリと表情が歪み大粒の涙をこぼす娘の頭を優しく撫で、その様子を見ていた下の娘にも声をかけた。
「みほ、貴女の強みはその発想。格上の人間に一泡吹かせるだけの柔軟さがあるわ」
23: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 16:42:50.39 ID:P4DoKFs30
「いただきますっ!」
常夫の声に続き三人の声が続く。仕事を終え帰った菊代が用意した夕飯を家族で食べる。
家族全員で食事が出来る、最近少なくなった機会。しほは晩酌をする常夫に付き合い、芋焼酎をコップに注いでいた。
24: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 16:43:27.68 ID:P4DoKFs30
こんな言葉、西住流の家元として出してはいけない質問であった。
家の存続には戦車道を続けさせる必要がある。本人に有無を聞く必要もない。
「つらい?」
25: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 16:43:59.29 ID:P4DoKFs30
「負けるのはとっても辛いけど、戦車を動かす喜びに比べたら……」
「やめられないよねぇ戦車道」
酒の勢いもあってか涙腺が緩む。隣にいる夫は涙を隠そうともせず、鼻をかんでいる。
26: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 16:44:50.72 ID:P4DoKFs30
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27: ◆kR9lpurGm.
2018/08/12(日) 16:45:32.28 ID:P4DoKFs30
なにか……なにか戦車道の技術的な事だけ、一つだけ伝えて終わらせよう…………。
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