12:Falsemanの人[saga]
2018/08/08(水) 01:49:15.20 ID:tPJ9JjOV0
油断することなく、様子を見る
勝ち。ちょっと危なかった(93奇)
聖女「……(シュン...」
勇者「実力は、まあ一応あると思うぜ。果たして魔王を倒した今になって必要かどうかは別だがな」
聖女「ち、力がないと駄目なのです。この平和を保つためには……」
勇者「そうとも限らないんじゃないか?」
聖女「ゆ、勇者様が強いからそう言えるのでは?」
勇者「まあまあ。とりあえずは適当に聞いとけよ」
勇者「世界中の人間が力に固執したら確実に競争に繋がってそれこそ戦争に発展しかねない。魔王を倒していない今、俺達みたいに無理にすぐ強くなる必要はもうないハズだ。
俺が最初に目指した強さはただ魔王を殺すためだけに特化したものだ。それでも勇者になれたのは仲間に助けられ支え合って優しさを思い出せたからだと俺は思う」
勇者「あいつらがいなかったら俺はきっと、ただの殺戮兵器に成り下がっていたな。
聖女。それだけ強ければ、これからは急いで強くなる必要はねぇ。それでも強くなりたいのなら、優しさを忘れてないようだったらまたこうやって相手になってやるよ」
聖女「勇者様……。
わかりました。で、では勇者さん。お見合い期間が終わりましたら、その……。練習に付き合ってくださいますか?」
勇者「あぁ。いいぜ。けどここで戦うのはもう勘弁な」
聖女「や、約束ですよ?///」
勇者「(聖女には申し訳ないが、こうして定期的に様子見してないと闇堕ちして裏ボスを召喚しかねないよなぁ。
にしてもお見合いをこんな形で利用してくるとはな……)」
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