巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]
2019/08/31(土) 15:55:42.34 ID:zrrW8+vf0
BB「安心してその手紙を読んでください。お願いっ」マイメロォォォォ
最原「……うん。僕たちを祝ってくれているのなら……」ペラッ
『TYPE-MOON studio BB設立おめでとうございます!
あと才囚学園生徒一同脱出おめおめー
by BB』
最原「何のことだかわからないけど別件が混じってる! むしろ僕たちの脱出の祝福のがオマケじゃない!?」ガビーンッ
BB「……ユーモアはこのあたりにしておいて、本題は手短に済ませましょうか」
BB「まずは脱出おめでとうございます。お陰で私もこっちに来ることができました」
最原「……え?」
BB「ああ、勘違いさせたのなら申し訳ありませんが、私がこちらに来れたのは巌窟王さんが学園の壁を破壊した直後ですよ」
BB「それまでは本当、バラバラの状態のまま完璧に壊れてどうしようもありませんでした」
BB「理屈上は巌窟王さんと一緒にこっちに来たって感じですね」
最原「いるの!? やっぱり、巌窟王さんも!」
BB「もうはぐれちゃいましたけどね。ここ本当に広いので探しても見つからないと思いますよ。ありえない時間を彷徨わない限り」
最原「……紋章を刻印したときに何かしたの?」
BB「このタイミングで理解した!? とんでもない頭の速さですね! 人間にしてはですけど」
BB「有体に言っちゃうとあの紋章こそが私だったんですよね。圧縮した私のデータ」
BB「アルターエゴと記憶復元のプログラムの記録ではなく、それを完全に覚えている誰かが適確な対応をその場で作り上げれば無敵でしょう?」
BB「全部が終わった後、巌窟王さんが学園から去るときに行き場所を世界の裏側に誘導すれば……」
BB「少なくとも『行方不明』ってほどじゃなくなるので」
最原「……物凄く広いんじゃなかったの?」
BB「他にも『終わったヤツが行く場所』の候補は色々あるんですよ。そのどれもが『ありえないくらい広い』んです」
BB「多少なりとも場所を限定してあげたんだから額を地面にこすりつけて感謝してください」
最原「……」エー
BB「……凄くイヤそうですね」
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