巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]
2019/08/29(木) 20:42:57.61 ID:EitKLrOG0
某所
最原「……」
物凄く大きい黒い竜「……」
最原(なんだこの竜)
物凄く大きい黒い竜(誰だこの人)
最原「……いやいや。僕は確か巌窟王さんが開けた天井の大穴を見て……見た後、物凄く眠くなって……寝たのかな。じゃあ夢かな」
物凄く大きい黒い竜「俺にとっては現実だが」
最原「うわあ!? 喋った! 発声器官どうなってるのドラゴンって!」
物凄く大きい黒い竜「え。あれ。そういえばどうなってるんだろう。考えたこともなかったな……まあいいか」
物凄く大きい黒い竜「何かの縁を辿って夢で繋がったのか……要は魂の迷子だな。良ければ俺の力で元の場所に送り返すが」
最原「……」
最原「帰ったところで、僕にやれることなんてあるのかな」
物凄く大きい黒い竜「無いことは無いのではないか。俺もやることもなくずっとこうしているだけだが……」
物凄く大きい黒い竜「だから待つことはできる」
最原「待つ?」
物凄く大きい黒い竜「ルーラーを……大事な人を待っているんだ」
物凄く大きい黒い竜「世界は絶えず動いている。その場から動くことがないのなら、それはそれで何かに引っかかることもあるだろう」
物凄く大きい黒い竜「川の底の石のようにな」
最原「……僕は……ヒーローになりたかったんだ」
最原「結構ガムシャラに頑張ったつもりだったんだけど、無理だった。目標の人の背中にまったく手が届かなくってさ」
最原「多分一生、手が届かない」
物凄く大きい黒い竜「ヒーローになれなければキミの存在に意味はないのか?」
最原「……」
最原「いや。そんなことはなかった、かな。こんな僕のことを好きだって言ってくれる人もいた」
物凄く大きい黒い竜「ならばやっぱり、やれることはあるのだろう。人間とはそういうものだ」
最原「竜なのに随分と人間臭いことを言うなぁ……」
最原(……あれ?)
最原「何かの縁……? こんな非現実的な場所に僕を呼び寄せるような? まさか……!」
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