巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
1- 20
517:逆転の人  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/07/26(金) 20:56:14.94 ID:U7b4Z57Q0
最原「……はあーーーっ……巌窟王さん」

巌窟王「なんだ!」

最原「憧れてる。巌窟王さんのことをかなり前から格好いいと思ってるんだ」

巌窟王「……は?」

アンジー(あ。言った)

最原「別に僕は巌窟王さんのこと嫌ってないよ。一度としてそんなこと言った? 言ってないよね。言動にはそれなりに気を付けてたんだからさ」

巌窟王「……やたらと俺に噛みついてきたのは?」

最原「憧れてる人に勝てたら最高に気持ちいいでしょ。そういうこと」

王馬「うわあお。最高に負けず嫌いなヤツの理屈だね、それ」

巌窟王「……そうだな。憧れているヤツに勝てれば、それは喜悦の極みだろう」

巌窟王「俺は一度として貴様に負けたことはないがな!」ズギャアアアアアアンッ

ナーサリー「嘘は良くないわ」

ロムルス「往生際の悪さ選手権重量級の世界チャンピオンである」

巌窟王「フン! もう喋ることはない!」ゴオオオッ

ビュンッ

ナーサリー「あ! 逃げたのだわ!」

最原「……嘘じゃないなあ。残念だけど、さっきの彼の言葉は。一度だって僕は巌窟王さんに勝ててない」

ロムルス「?」

最原「相手の得意分野で上回らなきゃ、そんなの勝利じゃないよ」

最原「僕が欲しかった強さはああいうのだ。縦横無尽に飛び回って、僕たちの手の届かない場所にある希望を掴む」

最原「ああいう、理不尽な強さだよ」

アンジー「……彼も……」

アンジー(彼も終一に憧れてたんだよ。終一にしか持てない強さにさ)

アンジー(……なんて、分かり切ったことだからもう言わないけどねー)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
631Res/796.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice