巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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496:爆死の人  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/07/05(金) 23:35:19.98 ID:mjnaZFwn0
ズズガガガガガガガガガンッ

最原「……鳴動……じゃない! いや、この空間全体が震えてること自体は間違いないけど!」

最原「密室だから全然気付かなかった! 窓でもあれば一発でわかることでも、ここじゃわからない!」

百田「憧れの感覚だ! 『浮上』の感覚! 宇宙に向かってるような高揚感!」ワクワク

王馬「……え? 嘘でしょ。マジで?」

茶柱「学園が……いえ! この私たちを閉じ込めている密室そのものが! 浮上しているんですか!?」

セミラミス「少しだ。少し浮けばいい。五センチでも構わない! それでこの空間は我の宝具として成立する!」

キーボ「仮にそうなったとして、一体何をする気ですか。死にぞこないのあなたが、いくら強力な宝具を振りかざしたところでボクには!」

セミラミス「敵わないだろう! 別にいい! 美味しいところをすべて持っていくのは巌窟王で構わない!」

セミラミス「我は楽しければそれでよいのだ!」

アンジー「……なにかが萎んでいく感覚がある……学園にあったはずの大事な要素が消えていくような……」

ナーサリー「これは……そう。そういうことね! どんなエネルギーでも使えば消える! あるいは散る! 質が落ちる!」

ナーサリー「つまり熱力学の第二法則に則った超原始的な宝具!」

ロムルス「通常であれば宝具を使うには魔力が必要。これはその発想を逆転させた『魔力を使うためだけの宝具』」

ロムルス「いや。それだけではない。扱いを間違えれば死人が出る、呪力のような危険なエネルギーすら一緒くたにして消費している」

入間「ちょっと待て! それ魔術をちょっと齧っただけの俺様でもおかしいことだってわかるぞ!」

入間「軽油とレギュラーガソリンとハイオクガソリン、ロケットエンジン用の燃料ちゃんぽんにしてモンスターマシンを動かすみたいな話だろ!?」

入間「んなことしたら俺様たちは問答無用で吹っ飛ぶぞ! こんなコンドーム並みの薄々バリアなんざ木っ端微塵だ!」

ロムルス「そのためにヤツは神性を求めていたのだろう。どんな燃料を使っても絶対に壊れないエンジンと骨格を作るために」

セミラミス「……嗚呼! 嗚呼! 最高だ! たまらない! この仕組みを作るために我がどれだけ……どれだけの手間を……!」

セミラミス「マザーモノクマの中で時間を加速させ、三日三晩かかる呪文詠唱を先んじて終わらせたのも、すべてこのため!」

セミラミス「驚嘆せよ! 祝福せよ! 刮目せよ! 瞬き一つももう許さん! これが、ここにいる我だけの宝具!」

セミラミス「対魔力宝具、『遊興の空中庭園(ゲーミングガーデンズオブバビロン)』である!」


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