巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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472:巌窟王「……(ティッシュを鼻にIN)」 ロムルス「鼻血か」 巌窟王「蹴られたのでな」  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/06/14(金) 21:49:38.01 ID:zsTgBbuW0
最原「経験則と現状を鑑みて、だけどさ。本気で助かりたいと思ってたのならもっと前の段階で気付いてたよ」

最原「だってこのままじゃどこにも行けないって事実を隠す理由はどこにもないよね?」

夢野「それは……そうじゃの。アンジーにでも助けを求めて助かる方法を大々的に探しておったはずじゃな」

夢野「それをしていないということは最初から助かる気がまったくないとしか考えられぬか」

茶柱「……どこにも行けないって辛そうな響きに聞こえますけど。それなのに彼は何故、その点に関してはノーコメントなんでしょう」

アンジー「悪くないって思ってるみたい」

茶柱「?」

アンジー「……今のイシュタルや、消滅したBBと状況は同じなんだって」

アンジー「今ここにいる『彼』がいなくなるだけで、彼のホームで再度『アンジーたちを知らない彼』を呼ぶ手筈は整ってる」

アンジー「消えるのは『今ここでアンジーたちと一緒の時間を過ごした彼』だけなんだってさー」

百田「つまり……数字の上で見れば差し引きはゼロ。損も益もない状態に戻るだけってことか?」

百田「でもよ! だからって消えてもいいって考える理由には弱いだろ!」

春川「サーヴァントといつまでも一緒にいるわけにはいかないでしょ」

春川「少なくとも私たちと一緒にずっと……ってのはナシ」

百田「ハルマキ!」

春川「心情で考えるのはよして! ダメでしょ、どう考えても! 今は利害が一致してるから一緒にいるだけ! それが大前提!」

春川「現状ですら魔術師関連で散々ヒイヒイ喘いでるんだよ! 核弾頭級の負債を無暗に抱えるわけにはいかない!」

王馬「あーらら。春川ちゃんってば本当に現実主義だね。ここまで来ると悲観主義だけど」

春川「……」

夢野「……すまぬ。お主にばっかり辛い指摘させて……」

春川「やめて。殺されたいの?」

ナーサリー「カルデアに帰すのも、何度も言うけど本当に無理よ」

ナーサリー「仮にあの状態の巌窟王をカルデアに引き込める可能性があったのだとしても」

ナーサリー「私たちの傍にいるのはカルデアの復讐者であるべきだわ。そうでなければ戦えない。マスターと一緒に歩めない」

最原「……もし、万が一巌窟王さんを延命できたとして、この有様じゃ彼の居場所はどこにもない」

真宮寺「どん詰まり……ってことだネ」

アンジー「だから、悪くないって思ってるんだってば。そんな悪いことばかり考えてないんだってさー」

真宮寺「?」


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