巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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465:ロムルス「何を組み上げている?」  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/06/10(月) 17:19:44.85 ID:rIw4ynFr0
――時は十九世紀半ば。とある船乗りの青年に過ぎなかった彼は無実の罪を着せられた。

彼はすべてを失った。将来を誓い合った婚約者。平穏な日々。ヒトの善性すらも。

やがて同じく無実の罪を着せられたファリア神父と出会い、導かれ、脱獄を果たした彼はモンテ・クリスト島の財宝を手に入れた。

以降、男はモンテ・クリスト伯として自らを貶めた者たちへの復讐を開始する。





入間「……いや、古典作品はそんなに知ってるわけじゃねーけどよ……それ本人が散々言ってたことじゃねーか」

入間「今更聞いて『まあビックリ』ってなる要素なんかどこにも……」

最原「ないよね。そうだよ。ここまでは本人が嬉々として語る部分」

最原「でも彼は僕たちに言って聞かせてない部分がある。調べればわかることだからっていうのもあるけど……」

最原「この局面では少し不都合だからね」

星「不都合?」

真宮寺「……あっ」

巌窟王「……」ダラダラダラダラ

最原「裁判で重視されるのは議論だけじゃない。『判例』だってそうだ。判例っていうか僕が示そうとしてるのは前例だけど」




――血塗られた復讐劇の果てに、男は、自らを構成していた悪を脱ぎ捨てた。



生徒全員「!!」



――彼は再び得たのだ。失われてしまったはずの尊きものを。


――想いを。愛を――ヒトの善性を。




最原「そう。巌窟王だからって復讐劇を最後まで成し遂げる必要なんかない」




男の名は……モンテ・クリストであることを捨てた、彼の名は。



最原「……そうだろう! 僕たちを導いた凄絶の復讐鬼――!」

最原「"エドモン・ダンテス"!」


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