巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
1- 20
454:魔法使い夢野秘密子  ◆SxyAboWqdc[saga]
2019/06/01(土) 20:08:25.32 ID:A5Rm3Q9B0
夢野「……」

夢野「ああ、わかっておる。わかっておるんじゃ、そんなこと! こんなことをしても巌窟王は喜ばないってことくらい!」

夢野「でもお……!」

最原「……夢野さんは最初から今までずっと『みんな』の味方だったよね」

最原「凄いよ。僕だって白銀さんの私怨を優先させてた期間があったのにさ。夢野さんはずっと、みんなのことが大好きだった」

春川「それでもずっと一緒ってわけにはいかないでしょ」

春川「……誰だって最後は一人だよ。自分が死ぬか、自分以外が全員死ぬかの違いでしかない」

春川「最後の最後にはみんな死ぬ。みんな別れる。だから今を精一杯生きるんでしょ」

春川「……アイツの場合、別れの時期がすぐそこってわかってるだけ幸運だよ。だからさ!」

最原「せめて引き留めることはしないであげよう。巌窟王さんがいなくなっても僕たちは真っ直ぐ立っていられる」

最原「そう証明してあげるのが、僕たちが巌窟王さんにできるすべてなんじゃないかな」

夢野「……証明……証明、か。くくく……!」

夢野「そうじゃなあ。ウチもアイツに唯一、むかっ腹が立ってたことがあったのを思い出したわい」

夢野「ウチは魔法使いじゃ。誰が何と言おうが絶対にそうなんじゃ。守られっぱなしの立場ももう飽いた!」

夢野「別れが避けられないというのなら……せめて!」

夢野「巌窟王に勝ってみたい! ウチらのことを舐め腐ったあの『クハハ笑い』を曇らせてやりたい!」

最原「夢野さん……!」

夢野「待たせたのう最原よ……! ウチの恩讐の炎はまだ朽ちとらんぞ!」ズギャアアアアアアン!


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
631Res/796.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice