30: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:37:50.11 ID:seikrJsf0
茜「ァ……ッ……ハ……ハァ……――ァ……」
なんとか視界が保つ。
意識は霞が掛かったように白濁。
現実は霧が掛かったように混濁。
31: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:40:08.00 ID:seikrJsf0
理解が思考を超える。
解体が現実を越える。
視界が幻想と肥える。
夢想が理想と乞える。
32: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:44:00.76 ID:seikrJsf0
事実として茜の目にはそう映った。どう自分を誤魔化そうと、それは茜にとっての現実だった。
飛び降り自殺……少なくとも茜にはそう思えた。脳裏に映った最悪の惨状がフラッシュバックする。
真っ赤な何かが飛び散っていて、中央には、解体途中の肉片が多少。
どうみても、元人間だった肉だった。
33: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:46:30.36 ID:seikrJsf0
茜「何が貴方を……っ! なんで……っ! 私……っ!」
絞り出すように零れる吐息が数度。
言葉にならない――理論にすらならないような言葉を上げては、消えていく。
無残にも、薄れていく。
34: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:50:41.88 ID:seikrJsf0
悲痛な絶叫。
悲劇的な光景。
膝が砕け、その声を悔いる様に涙が溢れて来る。
そういう状況下で――
35: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:54:18.57 ID:seikrJsf0
P(まあいいや。そろそろネタバラシと行くかぁ)
茜「ッァアアッ!」バァン!
P(!?)
36: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:58:22.64 ID:seikrJsf0
茜「……」
P「なあ茜、知ってるか?」
茜「……!?」
37: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/07(火) 00:00:14.16 ID:Tzjzo4JG0
茜「死んだはずじゃ……」
P「残念だったな、トリックだよ」
茜「……じゃあ、プロデューサーは死んでないんですね!」
38: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/07(火) 00:06:16.66 ID:Tzjzo4JG0
P「ってか……俺が言うのもなんだけど、よく一目で俺が自殺してるって思ったね?」
茜「最近プロデューサー、お仕事ばっかりであんまり休んでいないようなので、お疲れかなと……それが原因かな、って」
P「……」
39: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/07(火) 00:07:56.34 ID:Tzjzo4JG0
P「じゃ、俺は小道具の片付けに行ってくるから」
茜「あ、プロデューサー!」
P「なんぞ?」
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