22:名無しNIPPER[sage]
2018/08/06(月) 23:14:13.41 ID:uKPmFmCQo
こういうのを待ってた
23:名無しNIPPER[sage]
2018/08/06(月) 23:16:03.66 ID:QwrhUvvFo
待ってないよ
ドッキリでもかなしくなる
24: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:16:16.68 ID:seikrJsf0
茜「ぷ……」
体が凍る。足が留まる。肉体が拒絶する。
――ソレを見るのを、躊躇う。
25:名無しNIPPER[sage]
2018/08/06(月) 23:16:47.77 ID:a3fTtMFr0
>>23
じゃあ読まなきゃいいんじゃない?
26: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:22:53.21 ID:seikrJsf0
茜「……っ!」
だが動かす。無理に見る。見たかった。
それは強いて言えば、想像の最悪の結果の予防策を作るために動いたとか、嘘だと思って動いただとか、そういった善意ある行動ではなかった。むしろ逆の行為だった。
好奇心。見てしまいたいという人間が自身をシメコロスに当たって最も純粋で純朴で、最悪な感情だった。
27: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:30:00.65 ID:seikrJsf0
――――そこには、グチャグチャになった何かが、空から落っこちていた。
28: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:31:23.25 ID:seikrJsf0
思わず目を離した。
窓を閉めた。
カーテンが巻き込まれた。
激しく閉めた。
激しい音がした。
29: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:33:40.17 ID:seikrJsf0
茜「ハッ――――ハ―――ァ……ァッ……」
吐く。
吸っているのかすらわからない。
吐く。
30: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:37:50.11 ID:seikrJsf0
茜「ァ……ッ……ハ……ハァ……――ァ……」
なんとか視界が保つ。
意識は霞が掛かったように白濁。
現実は霧が掛かったように混濁。
31: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:40:08.00 ID:seikrJsf0
理解が思考を超える。
解体が現実を越える。
視界が幻想と肥える。
夢想が理想と乞える。
32: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:44:00.76 ID:seikrJsf0
事実として茜の目にはそう映った。どう自分を誤魔化そうと、それは茜にとっての現実だった。
飛び降り自殺……少なくとも茜にはそう思えた。脳裏に映った最悪の惨状がフラッシュバックする。
真っ赤な何かが飛び散っていて、中央には、解体途中の肉片が多少。
どうみても、元人間だった肉だった。
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