453:名無しNIPPER[saga sage]
2020/03/04(水) 22:03:04.68 ID:GYsMFmGgo
星奈「自分で決めたことなら、お母さん、何も言わない」
栞奈「……決めたよ、私が」
星奈「だけど、一つだけ言わせて」
栞奈「……」
星奈「お父さんの後を追うのを止めなさい」
栞奈「は……!?」
星奈「お父さんが今、どうして広島に居るのか、分かっているでしょ?」
栞奈「わ、分かってるよ……!」
星奈「家族と離れて一人でも頑張れるのは覚悟があるからよ」
栞奈「わ、私に覚悟が無いって言いたいの……!?」
結月「か、栞奈さん……」
報瀬「あんなに余裕のない栞奈見るの初めて……」
日向「うん……」
マリ「…………」
みこと「……」
星奈「無いでしょ」
栞奈「はぁ……!? なんで言い切れるわけ!?」
星奈「デネブは逃げるための道具じゃないのよ」
栞奈「――ッ!!」
みこと「そ、そんな言い方あんまりです……!」
マリ「み、みこっちゃん、ダメ……!」
星奈「悪いけど、家族のことに口出ししないでね」
栞奈「友達にそんな言い方しないでよ!」
星奈「言わせてるのはあなたでしょ」
栞奈「なんでそんな嫌な言い方するわけ!?」
星奈「お父さんもね、あなたと同じ歳に悩んでたの」
栞奈「……っっ」
星奈「『親が敷いたレールの上を歩くのは嫌だ』って」
星奈「それでも自分で決めたの。だから、今ままでも、今でも頑張れているの」
星奈「あなたに、その覚悟は無い」
栞奈「だからッ! なんで言い切れるわけ!?」
星奈「流されているだけだからよ」
栞奈「――ッ」
星奈「このまま乗り続けて、お父さんと同じ道を進んで、挫けそうになった時」
星奈「栞奈、あなたはこの旅を言い訳にしないでそれでも進んでいける?」
星奈「あの時、こうしていたら、ああしていれば、なんて言わずに――」
栞奈「もう、いい……分かったから」
星奈「……」
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