375:名無しNIPPER[saga sage]
2020/03/04(水) 01:51:43.44 ID:GYsMFmGgo
―― 2号車
マリ「本当に誰も居ないね……」
栞奈「キマリ、ありがとね」
マリ「え……?」
栞奈「報瀬と日向に話聞いてもらって、結月ちゃんにも気にしてもらって、
キマリに甘えて、ようやく決心がついた」
マリ「……」
栞奈「私もちゃんと相手と、自分にも向き合おうって。だって、後悔したくないから」
マリ「うん……!」
栞奈「器用に生きてきたはずなのに、なんにも手に入らなくてさ。
不器用なのに、大切な物を持ってるキマリたち見てたら、
もっと自然に、気楽にしてた方が楽しいんじゃないかって気が付いた」
マリ「そっか……うんうん」
栞奈「もうちょっと肩の力抜いて、……そう、今のような気持ちで」
マリ「……」
栞奈「これからもこんな気持ちでやっていけたらいいなぁ」
マリ「できるよ、栞奈ちゃんなら」
栞奈「うん、ありがと。やっぱり、あれだね。
見聞を広げないと自分の居た場所がどういうものなのか分からないものだね」
マリ「……ウン、ソウダネ」
栞奈「うーん、生返事だ。……とにかく、一輝とちゃんと話してみる」
マリ「うん」
栞奈「正直、どうして怒らせちゃったのか分からないんだけど……」
マリ「思い当たる節は?」
栞奈「あるにはあるんだよ。やっぱり冷やかしすぎたかなぁ……?」
ガタン
ゴトン
マリ「あ、到着した」
栞奈「ついに来たか、金沢」
マリ「そうだ、私も確認しておかないと」
……
…
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