275:名無しNIPPER[saga sage]
2019/11/22(金) 17:23:05.77 ID:dVGs9va+o
―― 食堂車・厨房
料理長「なんだって?」
マリ「バイトをさせてください!」
料理長「……どうして」
マリ「そのぅ……持ち合わせが厳しくなってきましてぇ」
料理長「ふぅ……。あのね、君たちを特別扱いは出来ないんだよ?」
マリ「うぅ……」
綾乃「いいじゃないですか、少しくらい手伝ってもらえば」
料理長「その少しが特別扱いだって言ってるんだよ。やるなら最後までやらないと」
マリ「最後……終点までですか?」
料理長「その通り」
マリ「そ、それは……」
綾乃「これからコースメニューを作るわけですから、人手はあった方が困りませんよ」
料理長「まったく……。接客の経験は?」
マリ「コンビニ店員をしていました!」
料理長「料理は?」
マリ「家事手伝いを毎日!」
料理長「ふぅん……」
綾乃「すごーい」
マリ「炊事、洗濯、掃除、買い物、映画鑑賞、町内会の清掃、やってます!」
料理長「映画鑑賞は趣味だな……。一つ聞いていいか?」
マリ「はい……?」
料理長「どうしてそこまで頑張るんだ?」
マリ「目指している場所があるからです。
今度は大人の力を借りず、自分たちの力でその場所へ行けるようになるため、です!」
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