169:名無しNIPPER[saga sage]
2018/12/26(水) 09:37:44.01 ID:KmpP0qP0o
みこと「……私も……行ってみたかった」
マリ「そっか……」
みこと「……ごめんなさい」
マリ「え?」
みこと「私のせいで……行けなくて……ごめんなさい……」
マリ「夜景がきれいなんだって」
みこと「……」
マリ「昨日の夜に行っておけば良かったね。太陽の塔見てもしょうがなかったね〜」
みこと「……キマリさん」
マリ「でも、報瀬ちゃんが面白かったよね。太陽の塔見て、『夜の通天閣って怖いよね』って」
みこと「……うん」
マリ「一瞬空気が止まったよね〜」
みこと「……」
マリ「みこっちゃん」
みこと「……?」
マリ「私が、観光行くのを我慢して、無理してみこっちゃんの看病してると思ってる?」
みこと「ちがうの……?」
マリ「そう言うだろうって、気を遣うだろうからって、日向ちゃんたち、出かけたよ」
みこと「……」
マリ「日向ちゃんは結月ちゃんの仕事の付き合いでまた万博公園に行ってね」
みこと「……」
マリ「栞奈ちゃんと報瀬ちゃんは道頓堀。大村君とお兄さんはどこ行ったか知らない」
みこと「……」
マリ「私は自分の意志でここに居るんだよ」
みこと「……どうして?」
マリ「南極ってね、とても厳しい世界なんだよね」
みこと「……」
マリ「だから、自分のことは自分で、最低限のことは自分でやらなきゃいけないんだ〜」
みこと「……」
マリ「私が、アマゾネスになろうとしてるのは……何かあった時、隣の人を助けるため」
みこと「……」
マリ「なんて言ったら、厳しさを理解してないって怒られるかもしれないけど……私はそうありたい」
マリ「誰かを失うなんて、絶対に嫌だから」
みこと「――……」
マリ「だから、今はみこっちゃんの側にいさせてよ」
みこと「……っ」
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