855: ◆lxd9gSfG6A[sage saga]
2020/06/04(木) 12:34:48.47 ID:6RwVJW5hO
誰かが言いました。
欲しいものがあるなら、奪うつもりでいけばいい、と。
私は思いました。
司令官に見放されないためには、力を手に入れればいい、と。
その朝潮は、私の理想に叶う朝潮でした。
見放されることのない力を手に入れ、私しか見ない司令官を手に入れた。
でも、この寂しさは何なのでしょうか?
この虚しさは、私が望んだものなのでしょうか?
すると、朝潮と司令官は、どこかへ行ってしまいました。
追いかけますが、その背中がどんどん遠くなっていきます。
届かなくなる背中に、声にならない声で、私は叫びました。
「死ぬのだけじゃ、あんまりじゃないか」
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