79:名無しNIPPER[sage]
2018/12/29(土) 16:41:46.64 ID:BWF1i+bVO
「明石さん、弁当ここに置いておきます」
「ああああ、ありがとう……ご、ございます……おおおお、お金を払い……ます……」
「気にしなくていいですよ。それより頑張って下さい」
「は、はい……」
俺はあの日から明石さんの部屋をよく訪ねるようになった。水道が無いのは知っていたのにキッチンが無いことには気付かず、飯をどうすればいいのかと半泣きで俺の部屋を訪ねてきたというのも原因の一つだ。
明石さんは何かの研究を独自でしているらしく、薬やそれに関する本がズラリと並んでいた。
明石さんの喋り方や仕事の事は何も聞いていない。一度そういう話になりかけた時に悲しそうな表情をしていたからだ。嫌われたくないというのもあるが、何より明石さんに悲しい表情をして欲しくなかった。
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