381: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/09(木) 05:47:51.46 ID:P2dcfLCDO
『仮にその人間が殺されたりした場合も自らの判断で報復攻撃が出来る。そして破壊されないよう防衛機能も追加されて手が付けられなくなっていくんだ』
何とかするなら本当に今のうちしか無いんだよと彼女は言う
まるで他人事のように言っているがそれはつまり自分を…
私がそう考えていると点けっぱなしにしたモニターから慌ただしい声が流れた
それは突然行方不明になっていた、そして突然帰って来た呂500さんの話
「無事だったんですね…良かった」
数日前突然姿が見えなくなり必死に捜索していた司令官達。その安否が絶望視され始めた頃呂500さんは前触れ無く鎮守府に帰って来た
しかし自分が行方不明だったという自覚は無く、その間の記憶も無いらしい
念の為検査をしたところ…彼女は
「殺されていた…?そんな…今そうして生きているじゃないですか…」
『あの時雨と同じなんだね、生存の定義を何処に置くかは人それぞれだけど。少なくとも呂500は一度は死んだという事かな』
私とY子さんでは感情移入度が違うとはいえドライな事を言う彼女にちょっとムッとしてしまう
「…ああして生きているんです。だったら死んでいないんです」
我ながら子供っぽい理屈だとは思いつつそう言ってY子さんを睨む私に彼女は
『あー、ごめんね…別にそんなつもりじゃ無いから。帰って来た事は良かったとは思うよ』
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