368: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/04(土) 06:22:36.04 ID:TcHKAzrDO
「大本営の新兵器ですか…」
いつになく司令官と幹部さんが真剣な顔で話している。深海提督に対して核エネルギーを動力とした新しい兵器を使うらしい。しかもゆくゆくはその射程は地球全てをカバーするのだと
私も大本営が何か兵器を作っているという話は聞いた事はあるけど正直あまり信じてはいなかった。今の人類にそこまでのものは作れやしないと思っていた
しかし実際にそれは完成していて、いよいよ使われる時が来ていたらしい
「弾頭に使われないだけまだマシと考えるしか無いでしょうか…」
また核かと私は思う。被曝してあれだけの犠牲者が出たにも関わらずまだその力を使おうとしている。一度持ってしまった力は手放せないのが人間なのだろうか
「いつか司令官も言っていましたね、その力がこちらに向く可能性があるかもしれないと。味方なのに…」
『和平派の鎮守府を邪魔者として粛清するくらいの事はしそうだけどね』
「そんな事をしたら世界中から避難を…まさか…」
『恐怖による支配』
世界中の何処にでも攻撃出来るとなれば下手に刺激して自分達の国が撃たれたら…とY子さんは言う。そしてその力で持って軍事クーデター、そんな最悪な歴史のifが現実のものになってしまうかもしれない
「でも国内の世論はそんなの認めませんよね」
『まあ…下手をしたら自国内にその兵器を、しかも一般市民に向けて…なんて可能性もゼロでは無いのかもね』
「まさか…」
信じられない…とは言い切れない。例え味方だろうと不都合なら消してきた大本営なら或いは…と考えてしまう
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