172:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 17:22:57.68 ID:mj/RtOpF0
そのためには宮永照が最も信頼している人間を、こちら側に取り込むことだ。何も難しいことはないと思っていた。だって、今回の勝負に賭かってるのは「すれ違い中の姉妹に話をさせる」と「それを拒否する」だ。大義名分がどちらにあるかなんて考えるまでもない。
……なんて、その第一手として打った「姉妹を会わせる手助けを」って申し出を弘世さんに断られたときはちょっと考えを改めざるを得なかったけどね。
でも、大した問題じゃない。弘世さんにこちらについてもらうことが目的じゃないんだ。目的はあくまで宮永照に『菫は味方じゃない"かもしれない"』と思わせることだ。確信させる必要はない、そんなことをしたら開き直られるだけかもしれない。大切なのは惑わすこと。
白糸台の所に行った時に弘世さんしかいなかったのは今思えば好都合だった。宮永照からしたら、自分のいないところで私と弘世さんが話したことになる。それは後々、大きく関わると思ってた。
でもこれだけじゃ足りない。だから、思考の誘導を試みた。材料は二つだ。
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