男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
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亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]
2019/01/24(木) 20:17:17.42 ID:uv7Ne1m+0
リリ「………」
しゃがみこんでじっと蛇花火がうねうねと生えてくるのを見ているリリさん。僕はその横に一緒になってしゃがみこんだ。
リリ「どうされました。貴方様」
男「蛇花火、楽しい?」
リリ「楽しい……多分、そうなのでしょう」
あやふやな返答をしながら視線を一瞬たりともこちらへ向けないリリさん。
僕はなにが面白いのかはわからないけれど、リリさんが楽しんでくれているのならなによりだ。
男「よかったら、僕の奴もする?」
リリ「いいのですか?」
花火は嫌いではないが自分でやるような歳ではない。
だったら楽しんでくれる人にあげたほうがいい。
リリ「こんなに。よろしいのですか?」
男「花火だって楽しんでくれる人にやってもらう方が嬉しいはずさ」
リリ「………花火に意思はない、はずですが」
男「あぁうんまぁ」
リリさんが受け取った花火の中から蛇花火を見つけ出して火をつける。
蛇花火は煙をあげるとじんわりと赤く発光しながらうねりはじめた。
もこもことあふれ出るその姿は蛇にはあまり見えない。
ただの化学反応で苦しみ悶える意思なき有機物。他の花火が一瞬の輝きに全てをかける中でこれだけはうち悶えるように地面を這うだけ。
リリ「まるで、私のようです」
男「リリさんが? 全然似てないよ」
リリ「いえ、私のようです」
蛇花火はうねるのを辞めた。じっと冷たい地面に横たわっているだけ。
リリさんはその蛇花火を手のひらで潰すと周囲の砂ごと握りしめた。
男「熱くないの?」
リリ「私はこの程度では苦しまないように設計されていますから」
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