男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
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778:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2019/01/16(水) 19:56:51.96 ID:PgjaTk+U0
肝を試す側じゃないか。

ロウェナ「先生。手をつなぐ?」

そういって差し出してきた手を握る。

ロウェナさんには触れない。肉体がないから当たり前だ。

こうやって手を握ることができるのはロウェナさんが僕に触ろうとしているから。あくまで一方的な関係。

正確にいうと触ってすらない。念動力の応用でしかない。

なのにロウェナさんは嬉し気に

ロウェナ「あったかいね。先生の手」

と言ったんだ。

ロウェナさんの手の感触は少しふわふわとした空気の感触。

夜に冷やされた空気の温度。

ロウェナ「うへへ。僕と一緒だなんておねーさん興奮するな」

男「僕は肝が冷えますよ」

幽霊に手を引かれて進む暗闇。

ロウェナ『死んでほしいって思ってる』

男「!」

ロウェナ「先生、どうしたの?」

過去の言葉が頭をよぎる。

二人きり。

考えたくはないけど、暗闇が最悪の事態を想定させる。

海に落ちてしまえばたぶん僕は助からないだろう。

それ以外でもロウェナさんは僕の事を殺すことなんて簡単だろう。

殺さないとは言っていたけれどその保証は―――駄目だ。

なに考えてるんだ僕。先生だろ、生徒の事は信じなきゃ。

ロウェナ「ほら、先生。いこうよ」

ロウェナ「こわくないから、きっと楽しいよ?」

ロウェナさんが僕の手を引っ張る。

見た目よりもずっと強い力で。

男「ど、どこにいくんですか?」

ロウェナ「どこって………んふふ♪」

誤魔化される。

いったい僕は

どうすれば

1.ロウェナさんを信じる

2.ロウェナさんを信じない

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