27: ◆k8Xb9La87w[saga]
2018/07/24(火) 18:54:59.25 ID:kwgv/E8a0
20XX年 8月 日本某所 上石神井邸
上石神井京子は怠そうに机に向かっていた
京子「あぁ、居づらい…… やっぱりこの家慣れない……」
京子は大邸宅の自室で呻くように呟いた
彼女は間違いなく日本、いや世界有数の大財閥である上石神井家の一人娘であるのだが、その性質はどうしようもなく庶民的であった
なぜかそうなったのかは省くが、とりあえずこの大財閥の娘とはとても思えないような性格であるのは確かであった
京子「田橋さんや水城さんも、私には無理って………いや、それこそ無理か」
自分の教育係と侍女である二人の名前を出して、また呻く
京子「…はぁ、まあこうして呻いても始まらないか……まあやりたい訳じゃないけどね」
京子はそう言って高級そうな椅子の背もたれに体重をかけた
京子「…えっ!?」
そうすると、何が悪かったのか椅子はそのまま後ろに倒れていく
京子(ヤバ……)
慌てるが、京子にはどうしようも無かった
そのままガタンと大きめの音を建てて椅子が倒れた
侍女「お嬢様?どうしました………?お嬢様!?」
その音に不審に思った侍女が扉を開けると
侍女「………何で…お嬢様…!?」
京子の姿はどこにも無かった
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