22:名無しNIPPER[saga]
2018/07/23(月) 16:53:53.96 ID:erVlFG5rO
みほ「わ、あんなところに鳥居がたってる。)
ザァァァァン……
みほ(……。青空と、春の嵐……風は少し強いけど、海も空も、どこまでも真っ青で……)
みほ「はぁ〜、自由って、こーいうのを言うのかなぁ……なんちゃって」
みほ(果ての無い眺めが、ふさぎがちだった私の心をさえも少しだけ晴れやかにしてくれる)
────……ボォォォッ……ォォオオォォォ……オオォオォオオン……
みほ「あ」
みほ(この音は……学園艦の大汽笛?)
みほ「……」
みほ(砂浜に背を伸ばし、海の彼方へ、じっと目を凝らす。)
みほ「……あ……!」
みほ(遠く遠く、遥か彼方の水平線──空と海とが交わるその境界に、巨大な何かがその影を現しつつある──)
みほ「あれが、大洗の学園艦」
……ボォォォッォォオオォォォオオォオォオオン……
みほ「あの艦で、私の新しい生活が始まるんだ。戦車道の無い、私の新しい日々」
みほ「……っ」
みほ(期待と不安が、胸の奥から湧きあがってくる)
みほ「お友達、沢山できるといいなぁ。……うん、大丈夫、絶対絶対だいじょ──」
……ズキンっ !
みほ(ッ……!?)
ボコの穴『まだまだ根治はしてないぜ!』
みほ(………………。)
……ボォォォォッォォォォ
巨大になってゆく大気の鳴動が遠くの海から私を包み込む。
過敏になった私のおしりが、その振動を確かにとらえていた。
ボコの穴『ぶるぶるするぅ』
みほ「……」
──さようなら、エリカさん──
──私のおしりのボコの穴に触れてくれた、たった一人の特別な貴方──
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