めぐみん「私はカズマに節操を求めません」ダクネス「しかし、そうは言っても……」
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14:名無しNIPPER[sage]
2018/07/21(土) 21:54:44.01 ID:DaHGsbQ60
取っ組み合って、ひっかいて。
髪を引っ張り合って、ビンタして。
私とダクネスは、ボロボロになりました。

それでも、どこか清々しい気分です。

めぐみん「ダクネス」

ダクネス「なんだ、めぐみん。まだやるか?」

お互いに肩で息をして、満身創痍。
そんな有様でも、目に爛々と闘志を燃やすダクネスと、恐らく赤々と発光している私の瞳。

朝までやり合っても構わなかったのですが、私の目的は喧嘩することではありません。

めぐみん「私はカズマに節操を求めません」

ダクネス「しかし、そうは言っても……」

これまでも私としては、一夫多妻でも構わないと思っていました。そして今日ダクネスと喧嘩してその考えはより強固なものになりました。
その私の真意を即座に見抜いたダクネスは苦い顔。敬虔なエリス教徒の彼女には受け入れ難い提案であることは、無論、想定の範囲内です。

めぐみん「ダクネスは1番になりたいですか?」

ストレートに尋ねると、彼女は逡巡して。

ダクネス「……めぐみんはなりたくないのか?」

逆に尋ねられたので、即答します。

めぐみん「私が好きなカズマは、普段はだらしない上に頼りなくとも、パーティリーダーとしていざという時に仲間を命がけで守る男です。ダクネスがモンスターに囲まれている時や、あるいは無理矢理結婚させられそうな時に、あの男は最高に格好良いところを見せるのですよ」

ダクネス「……めぐみんを背負っている時もな」

おや、これは一本取られてしまいましたね。
流石は同じ男に恋をした者同士、私たちの趣味嗜好はどこか似通っているのかも知れません。


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