【このすば】めぐみん「この怪しい店で買い物を」
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8:名無しNIPPER[sage]
2018/07/20(金) 04:27:21.55 ID:jloesEH6o
カズマ「よーっす。あれ、めぐみん?なんでそんな所にいるんだ?」

バニル「らっしゃい!そこの貴様の顔を見て嬉しくなっている娘は」
めぐみん「ちょっと用事があるので!アルバイトをしているだけなのです!ですよね、バニル!」メキッ

バニル「仮面を触るなと言っている!やめ、やめろ!」

カズマ「随分仲が良さそうだな」

めぐみん「良いわけ無いでしょう!?」

カズマ「………」ジー

めぐみん「…カ、カズマ?そんな珍しいものを見るような目でじっと見られるとさすがに恥ずかしいのですが……普段通りいやらしい目付きをされた方が幾分か楽なのですが」

カズマ「い、いやらしい目付きなんてしてねーよ!いや、なんか、めぐみんのエプロン姿なんて普段見ないから凄く可愛く見えて」

めぐみん「ほう?それは私が普段は可愛くないとでも言っているのですかね?」キラン

カズマ「違う!ちが、違うって!杖を持ってこっちに躙り寄るな!めぐみんの事は普段から可愛いと思ってるけど普段の姿と違って新鮮で可愛いなと……」

めぐみん「……」モジッ

カズマ「照れてんの?」

めぐみん「てっ照れてませんよ!照れてません!」

カズマ「え、でも今もじもじ」

めぐみん「してないと言ったらしてません!!」

バニル「………」ウンウン

カズマ「……どうしたんだ、バニル」

バニル「いやなに、先程からそこそこ質の高い羞恥の悪感情を味わっているのでな。以前くっつこうが子作りしようが構わんとは言ったが、意外とそうではないのかもしれん」

めぐみん「くっつくなと!?あなたがそれを言うのですか!?」

バニル「ふはは!我輩は我輩の考えを口にしただけである。いくら小僧の事を好きになり過ぎて少し精神が不安でもそこは勘違いしないで頂きたい」

めぐみん「なってませんよ!!そんなにおかしくなるまで好きな訳で、訳では……!」

カズマ「なんだお前、そんなに俺とくっつきたいのなら言えばいいじゃないか。俺はいつでもウェルカムだぞ」

めぐみん「カズマは黙っててください!!」

バニル「とは言え、先程紅魔の娘が可愛いと言われた時に溢れかえった好意の感情は我輩の好む感情ではない。まったく、悪感情を放つかイチャコラするかどちらかはならんのか人間というものは」

カズマ「人間ってのはそんなに簡単な生き物じゃないんだよ。なあ、めぐみ………どうした?」

めぐみん「………///」

バニル「羞恥の悪感情は基本的に繰り返すと薄くなるものなのだが……なぜ濃くなっていくのだ?」

カズマ「……まあ、そういう曖昧なものが人間ってもんだからな。俺だって例の店で繰り返しお世話になってたらいつの間にか初めの頃のような緊張感は無くなってた代わりに愛着が湧くようになったしな」

バニル「なにか違うような気もするが、まあ良い。先程から今晩にでも押し倒しに行こうかと考えている娘。早く仕事に戻らんか」

めぐみん「かんがっ!かん、考えてませんよ!思考の一部だけを歪曲して伝えるのはやめてください!あぁ、カズマもニヤニヤしないでくださ、ニヤニヤしないでください!!!」ババッ

カズマ「い、いや、お前がそれでいいんならいいんだけどな。そこになると、俺にも心の準備はあるし、明日ならどうだ」

めぐみん「分かってないじゃないですかっ!あぁ、なんで今日は私こんなに転がされてるんでしょうか……ところで、カズマは何故ここへ?このゲスクズカス悪魔に商談でも?」

バニル(酷い言い草だな)

カズマ「えっ…いや、その、うーん……」

バニル「なに、小僧はつい先日新しく作った道具のレプリカの為に」

カズマ「ストーップ!1回黙ろうか!」ガシッ

バニル「なぜ貴様らはそんなに吾輩の仮面が好きなのだ!やめろ、触るな!それで、この前聞かされたダイナマイトとやらはいつ完成するのだ」ヒソヒソ

カズマ「一回完成したんだけどめぐみんに怒られて材料ごと捨てたんだよ。だから隠れて作るつもりなんだ。黙っててくれ。例のポーションはあるよな?」ヒソヒソ

バニル「もちろんだ。ではゆっくりしていくといい。紅魔の娘、しばらくレジを預かる。貴様は裏で店主に掛ける用の砂糖水でも飲んでいるが良い」

めぐみん「なんだかよく分かりませんが、休憩ということでしょうか。そういうことなら失礼させていただきます。砂糖水は飲みませんが」ガチャ


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