【デレマス】血塗られた道に免罪などありません
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26: ◆K7qLUv4H.Lbp[sage]
2018/07/19(木) 18:13:47.93 ID:aqLMu0cDO
―もちろん発売イベントはすべてキャンセル

―本人は出たがっていたが、スタッフのみんなや彼女の親衛隊のSNS等の励ましもあり、こうして最後の別れに出向くことができた

―訓練されたファンほど頼りなる存在もないだろう



―とはいえ

パシャッ

パシャッ

「長富さん、今のお気持ちを」

P「申し訳ありません。今回はプライベートですので」

「蓮実さーん、天国のお母さんに何か言葉をお願いしまーす」

―正直、殴り倒したい気分だ

―通過事例とはいえ、16歳の子には厳し過ぎる現実

―だが、彼女は

蓮実「ご心配をおかけしてすみません。たった今、母と最後の別れを済ませてきました」

蓮実「母の励ましでアイドル活動ができるようになりました。これからも一生懸命頑張って、天国の母にも笑われないように精一杯やっていきます」

―そのフレーズは間違いなくお涙頂戴モノだろう

―実際、泣き出したアナウンサーもいたぐらいだから



―だが

―俺は蓮実のどこかが壊れている。そう確信していた



―なぜなら、彼女はカメラでなく人の顔を見て歌ったり、話したりする

―それなのに、彼女の視線の先は



―何もない、虚空だったから


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