渋谷凛「ただいまって感じのする場所」
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20: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/07/16(月) 22:34:04.43 ID:/aS1s4K/0



一息ついて、どちらから言い出すでもなく、そろそろ帰ろうか、ということになり、席を立つ。

いつもどおり伝票は見せてもくれず、プロデューサーは勝手にそそくさと会計を済ませてしまった。

半ばお決まりとなってしまったこの流れに、文句を言ったところでどうにもならないため、出来る限りの感謝を込めて「ごちそうさま」と「ありがとう」を言った。

「どういたしまして。おいしかったな」

「ね。おいしかった」

「じゃあ、帰るか」

「うん」

言って、乗り込んだ車は、ほんの二時間くらいのあいだに熱がこもって暑くなっていた。

「あっつー」などと言いながらプロデューサーがエンジンをかけると、エアコンが冷たい風を吐き出し始めた。



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