佐々木「やぁ、キョン。待ちくたびれたよ」キョン「佐々木……何してるんだ?」
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名無しNIPPER
[sage]
2018/07/16(月) 22:41:33.92 ID:sSMsKf7k0
佐々木「さて、最後は僕についてだ」
俺の周囲の人間関係に対する攻撃が止んだ。
与太話もそろそろ終わりらしい。
柔らかな微笑のまま、佐々木は切り出した。
佐々木「さあ、キョン。まずはキミにとって、僕がどんな存在かを聞かせて貰おうか」
いつもの回りくどさはない。
珍しくストレートな問いかけ。
その質問に対する答えは決まっている。
キョン「お前は俺の友人だ」
それ以上でも以下でもなかった。
付き合いの長い、気の知れた間柄。
気を張らずに接する事ができる気安い仲だ。
佐々木「そう、僕はキミの友人だ。正直言うと、僕にとってはかけがえのない存在であるとも言える。誇張なく、キミの代わりなんてどこにも存在しなかった。キミはキミだけだった」
佐々木は視線を前方に向けたまま言い切った。
俺以外に俺が存在しないことは明白だ。
ドッペルゲンガーでもあるまいし、1人の人間が別々に存在することは不可能。当たり前だ。
佐々木はそのことに囚われているようだった。
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