8: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 21:49:11.49 ID:ema8T1+O0
俺が疑いの眼差しを向けているのに気付いたのだろう、彼女は少し棘をおさめ、座椅子に尻をつけた。
「なんとなく、嘘をついてる感じじゃないな」
むしろ嘘をついているのはそちらなのでは、と言いたくなる気持ちをおさえ、「ホントのことしか言ってないですよ」と答える。
彼女は、大きなため息と共に、
「何が起きているのかはわからないが、事態は複雑そうだ。冬の大会も終わって、わたしももう引退。あの子たちに戦車道の訓練をつけているところだったんだけどなあ」
しみじみと、漏らすように口にする。
大した演技力だ。
全身に纏ったその空気は、声優はもちろん、女優にもなれるレベルだと思う。
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