259: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:15:48.42 ID:LvNYVq+e0
アンチョビが我が家からいなくなる。
しかしよくよく考えてみれば、それは大した事実ではないように思えた。
アンチョビに会いたければ、大洗に行くだけで良い。
彼女はこの世界へ残る選択をしたのだから、それだけの話だ。
今の世の中、SNSもある。声が聞きたければ一瞬だ。
何を女々しく苦悩する必要があったのか。ここ半月の俺は馬鹿なのか。
にっと笑顔で手を振り、駅へと歩いていくアンチョビを見送る。
俺は「それでも寂しいもんは寂しいんだ」と、心の中で叫び声をあげた。
別れは、いともあっけなかった。
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