21: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 22:13:39.58 ID:ema8T1+O0
アンチョビが我が家へ戻ってきたのは4時間後――16時頃のことだった。
部屋の整理も初めは2時間もあれば終わるだろうとたかをくくっていたのだが、漫画を段ボール5箱ほど詰めたところで時間切れとなった。
処分する漫画の選別をしたり、懐かしくて読み返したりなどしていたせいである。
つくづく駄目人間だ。
「ごめん。片付け終わってない」
「大丈夫だ! 二人でやれば早いぞ!」
笑顔で応えるアンチョビが眩しくて見ていられなかったが、手伝ってくれるというのは助かった。
「これはいるか」「どうかなー読むかもなー」
「保留だな。じゃあこれは?」「あ、読むかなーどうかなー」
というやり取りを幾度か繰り返したところで、アンチョビが「ふあああぁ! 保留のやつ全部処分で決定だあぁああっ!」と叫んだ。
段ボールは計12箱となった。
残った空の本棚は部屋の隅に寄せ、廃品回収を依頼。
段ボールの中身は某古書店に電話した。
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