ジェリド「安価とコンマでこの手にすべてを掴む!」Part3
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574:名無しNIPPER[saga]
2019/02/28(木) 01:47:16.30 ID:54DnGs2o0
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ジェリド「失礼します」ウイーン

シロッコ「……ジェリドか。いよいよ最終決戦だが……その前に話をしたいというわけか」

ジェリド「……そうだ。大尉、あなたはかつてジャミトフの目的は地球に魂を縛られた人々の開放にあると言った」

ジェリド「……そして、それを知りながらもあなたはティターンズに入った」

ジェリド「では大尉、あなたの目的はいったいなんだ?」

シロッコ「…………ふっ」

シロッコ「君にはかなわないな。今まで話してこなかったが………ジェリド、君には話すとしよう」

シロッコ「ジェリド。君は、今の人類についてどう感じる?」

ジェリド「…………いつまでも人類同士で争っている……」

シロッコ「そうだ。愚かな人類は同族同士で争い、いつまでたっても成長しない」

シロッコ「だが、その人類にもようやくメシアが現れた。迷える子羊を導く救世主がな」

ジェリド「………………」

シロッコ「そうだ。それが我々なのだよ」

シロッコ「……私は、長く木星圏にいた。……人類の発展の最前線に私はいたのだ。外宇宙にさえ手が届く場所に」

シロッコ「…………しかし、愚かな人々は私をそこに捨て置いた!」

シロッコ「人類は、私を開拓者ではなく単なる戦争の道具にまで貶めたのだ!」

シロッコ「羽を広げ飛び立てば新たな世界があるというのに、いつまでも巣立つことができず、発展のためのエネルギーをくだらん争いに使う愚かしさ!」

シロッコ「だから、だからこそ、我々のような優れた人間が、人類を導いてやらねばならんのだ!」

ジェリド「…………だから、あなたはティターンズを欲した…………」

シロッコ「そうだ!愚かな人間によって率いられたのではだめなのだよ。優れた人間が上に立ってこそ、組織は正しい力を発揮できるのだ」

シロッコ「ティターンズにしても、人類にしてもな」

シロッコ「そして、なぜ私が女性を重用するかもわかるだろう」

シロッコ「人類は母である地球から離れて宇宙へ飛び立っていかねばならない」

シロッコ「そして、母というのは人を産みだすものだ」

シロッコ「そう。地球の本質とは母。即ち、女性なのだよ」

シロッコ「我々には地球にかわる母が必要となる。だから私はこれからは女性の時代が来るといったのだ」

シロッコ「ふふ……こんなにも話したのは君が初めてだ。私の目的はわかってもらえただろうか?」

ジェリド「…………ああ」

シロッコ「…………この目的を達成するためにも、私には君が必要だ。ジェリド。改めて私に協力してくれ」サッ

ジェリド「…………もちろんです」ギュッ

ピキーン

ジェリド「……………………」

ジェリド「……ありがとうございました。では」ウイーン


ジェリド「……シロッコ……大層な目的があるようで、実は何もない…………?」

ジェリド「シロッコは………いったいなぜ…………」

ジェリド「いや、しかし……さっきの話はほとんどが空虚だったが…………」

ジェリド「………どこかに奴の心を感じたのは…………?」





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