ジェリド「安価とコンマでこの手にすべてを掴む!」Part3
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名無しNIPPER
[saga]
2018/08/02(木) 13:07:38.87 ID:6iUad1Bg0
ゼダンの門
ジャミトフ「作戦は失敗、というわけか」
バスク「はい。申し訳ございません」
ジャミトフ「貴公のドゴス・ギアも大分危なかったと聞く。艦隊のダメージは無視できるものではない」
バスク「それについては重々承知しております」
ジャミトフ「…それで、次はどうしようというのかね?これ以上失敗を重ねるようでは……」
バスク「まず、エゥーゴがアクシズと手を組んでいるのが問題です。ですから、まずはその切り崩しを」
ジャミトフ「…ほう。いいだろう。私のほうで手をまわしておく」
バスク「ありがとうございます。次に、エゥーゴ艦隊の大半がいると予想されるグラナダ。これを、コロニーレーザーで焼き払います」
ジャミトフ「……!使うというのか…コロニーレーザーを……!」
バスク「使わない手はないと考えます。奴らに損害を、そして恐怖を!コロニーレーザーで示してやるのです!」
ジャミトフ「……わかった、許可しよう」
バスク「はっ!失礼します!」
ウイーン
ジャミトフ「…シロッコのほうにも伝えておけ」
側近「はっ!」
ウイーン
ジェリド「失礼します。閣下。御用というのは…」
ジャミトフ「来たか。今回中尉を呼んだのは、転属の話でだ」
ジェリド「転属…」
ジャミトフ「そうだ。中尉にはジュピトリスに移ってもらう。もちろん、シロッコの監視としてだ」
ジェリド「はっ!……しかし閣下。それだけならば人を通しても…」
ジャミトフ「それだけではないということだ。この転属に際して、二つの圧力があった」
ジャミトフ「一つは言うまでもなく私のものだ。君にはシロッコを監視してもらわねばならないのだからな」
ジェリド「それはわかりますが…もう一つというのは?」
ジャミトフ「……シロッコだ。シロッコが、君をジュピトリス所属になるように手をまわしていたらしい」
ジェリド「シロッコが…しかし、いったい何故…今までの観察からすると戦力としてのように思えますが…」
ジャミトフ「君の役割に気づいて呼び寄せた可能性もある。気をつけてくれたまえ」
ジェリド「はっ!」
ジャミトフ「また何かあればこちらから呼び出す。では、頼んだぞ、ジェリド中尉」
ジェリド「はい。では…」
ジャミトフ「……待て、中尉。個人的に聞きたいのだが…君はコロニーレーザーについてどう思う?」
ジェリド「…強力な兵器だと思います。しかし、その一撃で消える声を思うと……」
ジャミトフ「声?ニュータイプとして感じるものか?」
ジェリド「はい。戦場にいると、頭の中にたくさんの声が聞こえて…そして、それが消えていくのがはっきりと聞こえる」
ジェリド「それは…あまりいいものではありませんね」
ジャミトフ「……中尉には、地球の叫びが聞こえるようなことはあるか?」
ジェリド「地球の叫び…わかりません。少なくとも、ニュータイプの力は人と人との対話の力ですから……」
ジャミトフ「……そうか」
ジェリド「…しかし、地球の叫びは、人の叫びなんだと思います」
ジャミトフ「……」
ジェリド「失礼します、閣下」
ウイーン
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