【安価】オーサカ・トライアド【忍殺】Part12-SS速報VIP

【安価】オーサカ・トライアド【忍殺】Part12

↓ 1- 覧 板 20

493:GMのスズキ ◆jndPILsvCY[saga]
2020/02/24(月) 18:56:52.27 ID:FFFmOTg2o
彼女が語ったツバメ=サンの伝説とはこうだ

時は江戸時代初期、かのショーグン・オーヴァーロード「エド・トクガワ」が平和裏に日本を治めるようになった頃の話である

カワチノクニ（訳注:オーサカ周辺の古い名前）を治めるダイミョの家臣に、それは麗しい一人の女武者がいた
歴史の古い下級武家の出身である彼女…ツバメは女性の身でありながらそこらの男顔負けの武辺者であり、ナギナタを振るって自らイサオシを立てる豪の者だった
そんな彼女も江戸戦争終結と共に平和が訪れると、ナギナタを置きダイミョの息子の教育係に任命
同時期に兼ねてから親しい仲であった武将と結婚、程なくして子を身籠り幸せの絶頂であった

そんな折事件が起こる
お産まで幾ばくもなくなったある日、ツバメが僅かばかりの共を連れて若殿と物見遊山に出掛けた際
国の乗っ取りを企む過激分子の手引きによって数百の軍勢が襲撃を仕掛けてきたのだ
狼藉者達は一団を包囲し、若殿の身柄の引き渡しを要求したが
ツバメは臆することなく信頼のおける側女に伝令を頼み隙をついて包囲を抜けさせると、自らナギナタを手に襲撃者に決死のイクサを仕掛けたのである

まさに鬼神めいた奮戦によりツバメは敵のの殆どを切り伏せ遂には敗走させたが
1対数百、それも非力な若殿を守りつつ自身は身重の身である
彼女自身も全身に無数の傷を負い、最早立っていることすら不思議なほどであった
己はここで果てるのだと確信したツバメは、せめて腹の子だけは生かそうと決意
自らセプクして胎の子を取り上げ、若殿に後を託すと遂に事切れたのだった

その後、この時命を拾われた子供（男児であった）は彼女に勝るとも劣らぬ勇将として歴史に名を残すこととなる
また、ツバメの名も比類なき烈女、忠勇の士として伝わっており
電子戦争を経た現代においても彼女をリスペクトする者は多く存在するのだ……
大体そんな話らしい

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

612Res/320.25 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ