58: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:05:21.51 ID:FO2WYfGC0
7月12日
休憩室で実習生と一緒になる。
ロックが好きだという。話が合う。
おれは、学生といういきものはもっと高尚な、たとえば政治や絵画、哲学に耽溺するものだとおもっていた。
59: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:05:58.59 ID:FO2WYfGC0
7月13日
昨日とはちがう実習生と休憩がおなじになる。
会話はなかった。相手はひたすらに、ノートになにかを書き込んでいた。
そこに主任がやってきて、ノートを書き直すように命じた。
60: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:06:38.30 ID:FO2WYfGC0
7月14日
主任はどうやら、実習生に栄養士としての経験を積ませる気が一切ないらしい。
なんのための実習なのだろうか。
そうおれがたずねたところで、おれは見事に言い負かされてしまうだろう。
61: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:07:16.09 ID:FO2WYfGC0
7月15日
ロック好きの実習生から、LINEを交換しないかと言われる。
LINEは知っている。だがおれはスマートフォンを持っていないし、ネット環境もない。
それを打ち明けるのがなんともおそろしく、おれは「また今度」と言った。
62: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:07:59.95 ID:FO2WYfGC0
7月16日
実習生達は休み。主任がやけにカリカリしている。
あいつらはつかえない、とぼやいている。
これはまぼろしだろうか。いいえ、現実です。
63: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:08:31.74 ID:FO2WYfGC0
7月17日
実習生達に、いつ休んでいるのか尋ねられる。
夜、と答える。文学的だと言われる。
本を読んでいた甲斐があった。
64: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:09:06.28 ID:FO2WYfGC0
7月18日
休日。図書館で映画を見る。
少年たちが死体を探しに行く話。
ラストまで見ることができなかった。
65: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:09:40.31 ID:FO2WYfGC0
7月19日
楽器がやりたい。だが音楽教室は高すぎる。
職場の人間に借りて、おしえてもらうのは忍びない。
コーシーコンドーというやつだ。
66: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/17(火) 23:10:19.39 ID:FO2WYfGC0
7月20日
病院のよいところを探す。
夏でも1日の大半を涼しい場所で過ごせる。
主任からのストレスでぶったおれても、すぐに看取ってもらえる。
67:名無しNIPPER[sage]
2018/07/18(水) 15:22:27.36 ID:A+ADAhgA0
終わりが見えない
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