『ばあ』
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30: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:25:18.32 ID:nGc1IlCL0
6月14日
 
休日。意を決してばあに会いに行く。
ばあはおれがわからない。
ばあが、自分の孫の話をしてくれる。自慢の孫だという。
以下略 AAS



31: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:25:48.84 ID:nGc1IlCL0
6月15日
 
めずらしく主任の機嫌が良い。息子が大企業へ内定したそうだ。自慢の息子。
それを育てた自分が誇らしくてたまらないのだろう。
おめでとう主任。
以下略 AAS



32: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:26:20.58 ID:nGc1IlCL0
6月16日
 
キャベツの外をむく。キャベツをざく切りにする。キャベツをゆでる。キャベツを千切りにする。キャベツを炒める。キャベツをオーブンにかける。
おれがばかになったらどうしてくれる!



33: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:26:49.56 ID:nGc1IlCL0
6月17日

患者から苦情がきたそうだ。
無理もない。俺の安月給だって、キャベツばかり食べなければいけないことはない。
だが主任は苦情を黙殺した。
以下略 AAS



34: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:27:25.59 ID:nGc1IlCL0
6月18日

主任に叱られる。「辛気臭い顔で働くな」と。
このような顔で生まれたのはおれと、それから母親と父親のせいだが、辛気臭くなるのは主任が悪い。
やることなすことを徹底的に追及されれば、誰だってこういう顔になる。
以下略 AAS



35: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:27:53.45 ID:nGc1IlCL0
6月19日

キャベツの洪水。



36: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/13(金) 18:28:24.90 ID:nGc1IlCL0
6月20日。

休日。延長していた本を返しにいく。
おれは一冊の本を読み終えるのにとても時間がかかる。
たった3ページの間に辞書を引かなかったことはない。
以下略 AAS



37: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/14(土) 20:11:05.11 ID:QD/GQLce0
6月21日。

病院が、栄養士と調理師の応募告知をしている。
ここは慢性的な人手不足だ。おれのような男をやとってしまうくらいだ。
おれという例外を除けば、給料はひくくない。
以下略 AAS



38: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/14(土) 20:11:30.77 ID:QD/GQLce0
6月22日

主任がわざわざ調理課の事務室にきて、愚痴を言っている。
「みんなわかってない」、と。
おれにもわからない。
以下略 AAS



39: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/14(土) 20:14:51.84 ID:QD/GQLce0
6月23日

休憩中に本を読んでいたら、主任に注意される。
「暇なら働きなさい」
ことわっておくが、休憩中である。
以下略 AAS



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