65: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/08/08(水) 11:37:05.95 ID:4VsaTvqw0
……それに、今日の彼女は一大決心をして劇場へとやって来ていたのだ。
莉緒は廊下に自分以外の人間がいなことを確認すると、
提げていたポーチから小さな小瓶を取り出した。
小瓶に貼られたラベルには『リタンガルヤX』の文字。
「今日こそ私がイイ女だって、プロデューサーくんに認めさせてやるんだから……!」
国内では本日発売されたばかり、"つければモテる"と評判の真新しい香水を一吹きすると、
莉緒は深呼吸して事務室目指し歩き出した。
そうして廊下の向こうからも、なぜかセキュリティの制服に着替えたプロデューサーが
トボトボと肩を落としてやって来るところだった……。
67Res/45.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20