4: ◆HfOe.iXJMpHR[sage]
2018/07/09(月) 16:21:37.65 ID:HB4Sq7q+O
………………
八幡、高校1年。
ギターを始めたからといって特にぼっちなのは変わらず、バンドも組まないで一人ギターをかき鳴らしていた俺は、バンドを組みたいと思い高校入学と共に軽音部に入った。
しかし…
男子1「どうも、〇〇です好きなバンドはワンオクロックです!宜しくお願いします!」
男子2「RADWIMPSが好きです!」
女子「KANABOONが…」
女子「マイヘアが…」
他の入部希望者が自己紹介をしていく中、俺は困惑していた。
八幡(なんだ?俺のまったく聴かないバンドばっかだな…)
先輩「おお!みんないい趣味してるね!じゃあ、次君の番!」
先輩が俺を指で指した。
八幡「ひゃ、ひゃい!(やべ、なんか変な声出た…)えっと…比企谷八幡です…好きなバンドはMR.BIGです…宜しくお願いします…」
男子1「みすたーびっぐ?」ヒソヒソ
男子2「知ってる?」ヒソヒソ
女子1「知らない…」ヒソヒソ
女子2「てか目キモくない?」ヒソヒソ
八幡(なんだと…?みんなMR.BIGを知らないのか…?)
困惑する俺をよそに先輩が喋り出す。
先輩「それじゃあ!各自一年生でバンド組んでみようか!」
八幡(い、いきなりかよ…)オロオロ
…五分後
先輩「よし!じゃあだいたい決まったね!」
八幡(あれ?もうみんな決まったのか…?)
八幡「あの…俺まだ…」
先輩「それじゃあ!みんな頑張っていこう!」
八幡「」
八幡(やめよう)
うまく馴染めなかった俺は結局軽音部に入ることは諦めた。
よくよく考えたらMR.BIGやその他の俺が好きなバンドは割と古い上に洋楽だ。趣味が合わなくて当然である。
文化祭で一度ライブを覗いたが、ほぼほぼ知らないバンドのコピーバンドだったので続けていてもうまく馴染めなかっただろう。
こうして俺はぼっちで1年間を過ごしたのだった。
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